仮想化とは

仮想化とは ~連載第1回~

なぜサーバ仮想化は流行っている?

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仮想化とは?

昨今、流行のキーワードとしてもてはやされるようになった"仮想化"という言葉。
多くの場合、サーバ仮想化を意味する言葉で使用されますが、仮想化という概念は本来、"物理構成に拘束されることなくリソースを柔軟に分割/統合すること"です。
仮想化という技術は目新しいものではなく、昔から存在します。
たとえば、Virtual Private Network (VPN) は、公衆回線(インターネットなど)を利用した擬似的(仮想的)な専用通信回線を提供するサービスです。
仮想メモリという概念も現在のPCではごく普通に組み込まれています。
最近では、ネットワーク仮想化、デスクトップ仮想化(シンクライアント)、アプリケーション仮想化なんてのもありますね。

その中でも、前述の"サーバ仮想化"はこれから主流になってくる技術といわれています。
もう既に主流だ!と仰る方もいらっしゃいますが、まだそこまでコモディティ化しているとは筆者は思っていません。
さて、ではなぜそこまでサーバ仮想化が流行っているのでしょうか?

なぜサーバ仮想化は流行っている?~サーバ仮想化のメリット、デメリット

サーバ仮想化のメリットとして期待されていることは

  • サーバ運用管理の簡素化(ハードウエア台数削減)による運用コスト削減
  • 電力・設置場所などのランニングコスト削減
  • サーバリソースの有効活用
  • レガシーシステム延命
  • 高可用性、耐障害性UP
  • イメージのバックアップによるディザスタリカバリ

といったところでしょうか。

では、デメリットとして予想できることは?

  • "サーバ仮想化"という新たな技術を導入することへの技術的な管理負担増
  • 性能劣化
  • 導入事例が少ないことで、予想できない問題が発生することがある。(いい意味で、枯れた技術になっていない)
  • ライセンス形態が不明瞭
  • 各種ソフトウエアのサポート体制が不十分

といったものが挙げられます。
運用管理コストは、メリットにもデメリットにも挙がっています。
必要とする技術レベルは上がるが、物理資産管理の手間は減る、といったところです。

サーバ仮想化のメリット、デメリット

…ところが、実際には検討してみたけれど導入に踏み切れない、もしくは社内稟議が通らない、といった方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

彼を知り己を知れば、百戦して殆からず・・・己を知っている?

サーバ仮想化を考えていなかった方の中でも、メリットを見て、「ほぉー、そうかぁ。ならやってみようか!」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
では、導入の検討に入られた方がなぜ導入に踏み切れないのでしょうか?

孫子の兵法の一節に、「彼を知り己を知れば、百戦して殆からず」という言葉があります。
サーバ仮想化導入に限った話ではありませんが、メリット、デメリット、技術情報、リスクなどを知っていても現状システムの状況を把握していないと、費用対効果も出なければ、最適化プランニングもできません。

彼を知り己を知れば、百戦して殆からず・・・己を知っている?

サーバ仮想化は、リソースの最適化を行うことで有効活用を行います。
プランニングを行うためには、明確な現状把握が必要になってきます。
現状のCPU使用率やメモリ使用率とシステムレスポンス要件。
リソース使用状況が仮想化する前から高ければ、仮想化しないという選択肢も残しておかなければなりません。
ハードウエアのランニングコストも把握していないと、ハードウエア削減によるコスト削減効果は分かりません。
仮に、リソースの使用率が把握できていたとして、本当にその使用中リソースは現行システムを運用するのに必要最低限なのか再度確認する必要もあります。
プログラム内で無駄な処理が入っていないか、DBのチューニングはうまくいっているか、などなど、必要な情報は多岐に渡ります。

仮想化技術の導入には明確な現状把握が必要

この作業を怠ると、サーバ仮想化によって享受できるメリットも半減してしまいます。
サーバ仮想化が"手段"ではなく"目的"になってしまうとこのような状況に陥りがちです。

つまるところ、"サーバ仮想化"を行うには、ソフトウエア構成/ハードウエア構成を全て含めた"システムの最適化"を行ったうえで導入するものであり、そのために導入のためのハードルが上がっているものと思われます。

(つづく)

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